蜂蜜博物誌

映画や舞台や読んだ本。たまに思ったこと

2018-01-01から1年間の記事一覧

舞台『サンドイッチの作り方』(2018年)_感想

記事の表題がいつも無味乾燥な「タイトル_感想」なのでそろそろキャッチーなサブタイトルをつけたほうが親切なんじゃないかと考えたりもするのですが、そのあたりに割けるセンスがない以上に、少なからず、なんでもかんでも読解の助けになるような副題をつけ…

アンドロメダ瞬が女の子になったこととかついでに考えたこととか

聖闘士星矢が NetflixでフルCGアニメーションとして復活すると発表され、連載当時のそれとは異なる原作に忠実なアニメになるのでは?と期待を寄せるファンも多かったようだが、これまで公開された情報によればキャラクターの名前等変更箇所もそれなりにあ…

舞台『Take Me Out 2018』(2018年)_感想

2018年思い入れの深い作品は多々あったけれどもカタルシスを得られた観劇は『Take Me Out』だけだったかもしれない。2016年の初演は私生活が慌ただしく機会を得られなかった。春先にようやく観ることのできた再演は最高だった。芝居・演出・音楽・脚本、どれ…

舞台『虹色唱歌』(2018年)_感想

2009年に同じ紀伊國屋ホールで上演された作品の再演だそうです。初演は個人的に馴染みの深い入絵加奈子さんや椎名鯛造さんのお名前もあってびっくり。アフタートークで河原田巧也さんもお話されていましたが、舞台らしいテンポの速いセリフ回しが面白いコメ…

オフブロードウェイミュージカル『bare』(2016年)_感想

この記事は2016年7月にprivetterに掲載した感想に多少の修正を加えたものです。当時ありがたいことにTwitterのフォロワーさんをはじめ舞台のファン、「舞台は観ていないけど記事に共感した」という方から様々な反響をいただきました。今から思えば拙い点も多…

舞台『スペーストラベロイド』(2018年)_感想

ameblo.jp 遅くなりましたが2018年9月末から10月上旬にかけて上演された『スペーストラベロイド』の感想です。演劇集団イヌッコロの羽仁修さんが脚本を手掛け、2015年と2016年にも上演されたお芝居の再々演。これはもう面白さお墨付きだな!と期待をかけて臨…

舞台『朱を喰らうモノの月』(2018年)_感想

szhuwo-stage.com 応援している俳優・八島諒さんの初主演作品『朱を喰らうモノの月~標月島編~』を観劇しました。すっかり斜に構えた大人なのでタイトルが発表になった当初は「なんだこの厨二感は。えらいタイトルバイバイだな」と心配になったり不安になっ…

映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017年)_感想

klockworx-asia.com (原題:택시운전사)光州事件(1980年)の実話をもとにした韓国映画。日本がバブル経済に浮かれていた頃、知られるように韓国は1987年の民主化宣言まで軍事政権下にあった。独裁の厳しいなか続いた民主化要求は、1979年・側近による大統…

舞台『PHOTOGRAPH51』(2018年)_感想

あらすじ 世紀の大発見をしたのは彼女。ノーベル賞をもらったのは彼ら―――女性科学者が殆どいなかった1950年代、ユダヤ系イギリス人女性科学者ロザリンド・フランクリン(板谷由夏)は遺伝学の最先端を誇るロンドンのキングスカレッジに結晶学のスペシャリス…

舞台『まっ透明なAsoべんきょ~』(2018年)_感想

演劇集団Z-Lion トップページ ※物語核心のネタバレを含みます。 〈まっ透明な世界〉からやってきた「透明人間」たちは目に見える人間のふりをして人間世界へ「社会勉強」に訪れる。ある夫婦が営む喫茶店へ「社会勉強」にやってきたのはキノコという女の子だ…